彩りの季節の中
君がみつけた名もなき想い
言葉には表せない心の機微を
落葉前の葉が写し撮る

儚くも一瞬の煌めきは
君がみつけた一葉の紅
それは侘びしい季節への懸け橋となり
心の温もりとなるだろう

はらりと散っていく一片の葉は
それぞれが授けられた想いを抱え
降りしきる雪を背に受け
静かなる時をただひたすら待ちわびる



伝言


春の訪れを待つ
君の想いは
小さなもみじが
小雪に伝えたよ

まだ先の春への伝言