あの灼熱の太陽はどこへいった

砂浜に残された足跡を
打ち寄せる波が消し去るように
眩しく煌めいていた時の流れが
少年の日々を呑みこんでいく

夏の残像は静かに時を刻み
偏光プリズムのように分散され
秋の気配漂う記憶の海の中
君を暫しの眠りへと誘う


夏の名残り


一瞬の煌めきは幻
ひと夏の想いは夢の中
次なる目醒めの日まで
静謐なときを君へ贈ろう